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ひとつひとつ気持ちを籠めて拵えたビーズのアクセサリーをご紹介しています。


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J.J. Grandville

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*J・J・グランヴィル(1803-1847):シュールレアリズムの先駆と評価されたフランスの風刺画家。舞台衣装のデザイナーを経て風刺画家になる。1820年代後期に頭は動物、胴体は人で描いた版画の作品集「当世風変身譚」を出版し名声を確立する。その後、花を擬人化した幻想的な作品集「花の幻想」を出す。

*ルイ・フィリップ政権下において辛辣な体制風刺画を描いていたが、その大胆な奇想が幻想世界を描きだす作風に変化した。グランヴィルの作品はルイス・キャロルをはじめ、あらゆるアーティストの創作活動に影響を与えた。

*だが彼の成功とは食べる為の絵であり、本当に描きたかったものは奇怪とされ冷笑された。次第に人気を避けて内に篭り、それでも三人の子供たちへの愛情が唯一、精神を保てるものであったのに、相次いで病気と事故で二人の子供を亡くしてしまう。更に追い討ちをかけるように妻まで死亡してしまう。グランヴィルは益々内に篭ってしまい、そして、身の回りの風景の中に見出した奇妙な世界を描いた「別世界」と「花の幻想」の作品集を出したが、これも世間からは不評を買い画家として追い詰められていく。そして最後に残った子供まで死んでしまったのが引き金になり、彼の精神はバランスを失い崩壊してしまう。1847年3月、44歳の若さで精神病院にて孤独死するという、悲痛な人生だった画家です。

*「花の幻想」の作品群を見ると、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」の世界に与えた影響の大きさが伺われます。そして本の挿絵にこのような画を求めたぐらいなので、自ら描いた挿絵とテニエルが描いたものを見ると納得してしまう仕上がりになっているように思えます。ただしテニエルには口煩いほど注文したそうで、テニエルは二度とルイス・キャロルと一緒に仕事をしたくないと憤慨したとか?な裏話もw

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*そして、死後、再評価されたのが1964年に出版された「別世界」。
グランヴィルも不遇の画家だったと言えますね。

*ちなみに一番上に貼り付けた画像はQueenのアルバム「イニュエンドウ」で使われた「Jaggler of Universes」という題のもの。この絵をアレンジして使っています。そしてこのアルバムからのシングルのアートワークにも同様にグランヴィルの絵が使われています。しかし、フレディ・マーキュリー生前参加の実質ラストアルバムのアートワークに、グランヴィルの絵を選んだと言うのが意味深な印象を受けました。


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*でもって朗報!フランス文学者の鹿島茂氏のグランヴィルの膨大なコレクション(画集も出てます)の展覧会が開かれています。(2011年2月23日~4月3日)

「鹿島茂コレクション1 グランヴィル-19世紀フランス幻想版画」展:練馬区立美術館

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*これは見逃せないのだわ!
by harusfactory | 2011-03-05 19:54 | Exhibition