GEKASHITSU
2010年 12月 17日

*泉鏡花の、たった18ページ強の短編小説『外科室』を、
歌舞伎俳優のの板東玉三郎さんが映画化し、
といっても50分の短いもので、「一瞬のような50分」「一生のような50分」と言われてますが、
加えて言うなら「とても贅沢な50分」です。
一瞬の出会いで恋に落ち、言葉も交わさずが忘れられぬ人となり、
再度出会えた時、ひと言の言葉の交わしでお互いの思いが伝わった・・・・・・
もう思い残す事はない・・・・・・。
究極な密かに秘めたる恋の物語です。
原作のイメージを映像で昇華させた玉三郎さんのセンスは凄いです。
この映画を観る度に、春の小石川植物園の躑躅の小道を訪れたくなります。
出演:吉永小百合 加藤雅也 中井貴一